●びわ温灸療法の3つの刺激効果

 びわ温灸療法の特徴は、びわの葉の成分の効果、棒モグサの温熱効果、さらには指圧効果といった3つの生体への刺激効果が相乗して、びわ葉温灸としての効果が得られることです。
 これら3つの刺激効果を、身体全身にある経穴に利用することで、陰陽のバランスを改善する効果、そして私たち自身の持つ自然治癒力を効率よく引き出す効果が得られると考えられています。

●びわ温灸療法の気血への効果

 私たちの身体には、「経絡」と呼ばれる目には見えない道筋が全身を巡っています。経絡は身体の表面や内臓に繋がっていて、その中には「気」と「血」が流れていると言われています。
 東洋医学では、経絡を流れる気血が滞りなく流れているとき健康であり、逆に気の停滞や血の停滞が起こると、病いが発生すると考えています。
 特に血の停滞が起こっている病証を、東洋医学で「血お証」(ケツオショウ)と呼びます。そして停滞している病理的な血のことをお血(オケツ)と呼んでいます。
 体内にお血が発生すると、固定的な強い痛み、ゴリゴリした塊や冷えを感じます。びわ葉温灸療法の最も得意な効果は、お血を取り除く力が強いことです。びわ杷葉温灸療法が痛みに良く使われるのは、このお血を取り除く効果が強いために他なりません。

●びわ温灸療法の冷えに対する効果

 東洋医学では冷えの原因を、外部から寒と呼ばれる邪気の侵入、衛気と呼ばれる身体表面の気の停滞、腎陽虚と呼ばれる身体を温める働きの低下などと考えています。
 びわ温灸療法には、侵入した寒邪を散らしたり、気の流れを良くしたり、腎を補いながら全身を温める働きがあります。
 びわの葉には水分が含まれていますし、びわ葉エキスにも水分が沢山含まれていますので、びわ温灸療法で発生する熱は湿気を伴った湿熱となり、一般に普及している温灸と比べて、熱容量が大きくなります。従って、同じ温度でも、より多くの熱を、体内深くまで浸透させることが出来るので、びわ温灸療法は身体を温める効果が非常に高いのです。
 
 

●東洋医学におけるびわの葉の効果(薬効)

 明の時代、「本草綱目」を著した中国の医家「李時珍」は、びわの葉の働きについて「胃を和し、気を下ろし、熱を清し、暑毒を解し、脚気を寮ずる」と言っています。東洋医学的にみたびわの葉の効果には、熱を泄し、肺気を清め、咳を止め、胃逆を降ろし、吐き気を止める効果があるようです。

 日本には、奈良時代に中国を経て仏教とともに伝わりました。730年に光明皇后が創設した施薬院と呼ばれる治療所でびわ療法が行われていたと伝えられています。
 江戸時代には、枇杷葉に香・呉茱萸・肉桂・甘草・莪朮などを配合した「びわ葉湯」が暑気払いに効果があると、江戸の町を売り歩いたと伝えられています。

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