●忍びよる生活習慣病、高血圧など責任世代に増え続ける循環器疾患

 高血圧症で悩む人々が増加しています!
 厚生労働省“患者調査”によると、高血圧の患者数は、この40年間で急速に増え続けています。(グラフ左下)その中でも、40歳代後半から、そして又、女性の患者数が特に増加の一途をたどっていることが如実に分かります。(グラフ右下)
高血圧の患者数は40年間で急速に増え続けています高血圧症は女性の患者数が特に増加

 高血圧の原因は何でしょう?
 食生活の欧米化(肉食中心)、外食の増加、そして元々日本人に 多い塩分摂取量が、今なお減少しないこと等が問題になると考えられます。

 責任世代は注意が必要です!
 戦後生まれの人達も、今や60歳代にさしかかり、高血圧性疾患の対象者は非常に増加して来ました。
 これから益々高血圧の患者数の増加することが予想されます。 

 高血圧症は放置しておくと、心臓病や脳卒中、腎臓病などの生命に関わる合併症を引き起こします。
 高血圧症は中・高年層を襲う生活習慣病を予防する為にも早期改善の考えが必要です。


●どんな病気?高血圧症

  「検診で血圧が高いと言われた。」「日頃から血圧が高い方で要注意。」などの言葉を最近よ<耳にします。でも高血圧とはどのような身体の異常を言っているのでしょう?
  • 血圧とは…
  • 血圧の基準とは…
  • 血圧を上げる原因とは…
  • 血圧が高い(高血圧)問題点とは…

一体どのようなものでしょうか。

 これら血圧、特に高血圧のことについて詳し<説明してみましよう

●血圧の基準

 血圧とは、血液を全身の臓器に送り出す時に血菅壁にかなる圧力を指します。
 この血圧は心臓から送り出す血液の量(心拍出量)と末梢血管の抵抗の積によって決まります。
 そして、血圧の測定では、収縮期血圧と拡張期血圧を測ることになります。
血圧とは、血液を全身の臓器に送り出す時に血菅壁にかなる圧力

【参考】
・拡張期血圧…最小(最低)血圧とも呼ばれ、心臓が拡張し、血管が元に戻った時の圧力を言います。

・拡張期血圧…最小(最低)血圧とも呼ばれ、心臓が 拡張し、血管が元に戻った時の圧力を言います。

A WHOの定める血圧の判定基準

血圧の異常はWHO(世界保健機構)の定める基準値(下記の表)を目安にします。
血圧の異常はWHO(世界保健機関)の定める基準値

☆正常血圧

  収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満の場合を言います。

☆境界域高血圧

  収縮期血圧140mmHg以上、160mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg以上、95mmHg未満の場合を言います。
  境界域高血圧は将来、高血圧になる危険性が高く、高血圧の予備軍的な血圧を言います。

☆高血圧

 収縮期血圧が160mmHg以上、拡張期血圧び95mmHg以上の場合を言います。

B 日本高血圧学会が2004年に定めた血圧の判定基準

 血圧の標準値(基準値)は、日本高血圧学会が2004年に定めた血圧の判定基準で標準値は、
 最高血圧140mmHgまたは最低血圧90mmHg以上を高血圧としています。
そして、さらに次の図のように分類されています。

日本高血圧学会が2004年に定めた血圧の判定基準
 * 至適血圧…120 かつ 80未満
 * 正常血圧…130 かつ 85未満
 * 正常高値血圧…130~139 または 85~89
 * 軽症高血圧…140~159 または 90~99
 * 中高症高血圧…160~179 または 100~109
 * 重症高血圧…180以上 または 110以上
 * 収縮期高血圧…140以上 かつ 90未満

血圧は気温・感情・運動・睡眠・季節などで絶えず変動血圧は絶えず変動していますので、1回の測定値のみで高血圧とは決められません。更に、血圧は年齢・性別・地域等によっても異なづてきます。
普段から血圧に注意し、自分の血圧の様子を知っておくことは大切なことです。
 ・自分に適した血圧を正し<知る為に…
   ☆リラックスして
   ☆運動や喫煙、食事の直後は避けて血圧測定を行なうことが大切です。




●高血圧の原因と分類

 高血圧には、全体の約95%を占める原因不明の本態性高血圧、全体の約5%を占める原因がハッキリとしている二次性高血圧の2つに大きく分けることが出来ます。
高血圧は約95%を占める原因不明の本態性高血圧と二次性高血圧の2つ

 原因が不明の本態性高血圧。しかじ、原因は不明でも、血FFを上げる因子は数多くあります。
  • 腎性因子…ナトリウムの排泄に障害が起こると、水を引き寄せるナトリウムが体内にたまりやすくなって、体液量が増え、血圧を上げます。
  • 交感神経性因子…交感神経が緊張すると末梢血管が収縮して血圧を上げます。
  • 血管性因子………動脈硬化などが起こると血管の内腔が狭くなって抵抗が大きくなり血圧を上げます。
  • 内分泌因子………血圧に関係するホルモン(副腎皮質ホルモン等)に異常が起きると血圧は上がってきます。


 この他にも、食塩、肥満、喫煙、飲酒等が血圧を上げる因子として挙げられますが、特定の因子によって高血圧が起こるというよりも、全ての因子が複雑に重なりあって高血圧を引き起こすものと考えられています。

●高血圧の恐ろしい問題点

 高血圧を改善せず放っておくと、死に直結する病気(合併症)を引き起こしてしまうことが恐ろしいのです。
高血圧は動脈硬化、脳卒中、脳梗塞、心筋梗塞、くも膜下出血などの循環器疾患に直結
 高血圧だがらといって、強い自覚症状はない場合も多く、ついつい治康や養生を忘れがちになります。
 しかし、治療や養生もせず高血圧を放っておくと、死に至らしめる恐ろしい病気を引き起こしかねません。
 今こそ、早めの高血圧の対策が必要になります。

●現代医学の高血圧治療

 現代医学では、血圧を下げるには、まず食事療法や運動療法など、薬に頼らない方法(非薬物療法)を行なうのが基本です。
 しかし、食事療法や運動療法などで血圧が下がらなければ、薬物療法を行ないます。
 薬物療法は、いかにして血圧を下げるかということに重点をおいていますので、頭痛・動悸・顔のほてり・咳など副作用が起こることもあり、QOL(生活の質)を損ないかねません。
 この薬物療法の方法と問題点についてお話ししましよう。

A 高血圧患者への薬物治療の方法

降圧剤は利尿薬、β遮断薬、Ca)括抗薬、ACE阻害薬の中から適切な薬剤を選びます 薬物療法では、まず高血圧の状態だけでな<年齢等も考慮して降圧剤の利尿薬、β遮断薬、Ca(カルシウム)括抗薬、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬の中から適切な薬剤を選びます。もし、選んだ薬剤が無効であった
り、副作用を引き起こしたり、効果が充分でない場合は、違う薬剤に変更したり、追加をしていきます。

注 意
人によっては身体に合う薬剤が見つからず、副作用に悩み続けることもあります。また、薬物原法は長期にわたることが多く、身体に何らかの支障をきたすことも考えられますので、注意が必要です。



B 血圧降下剤の作用と注意(副作用)

 利尿剤は腎臓に働いて、ナトリウムと水分の排泄を促進し、循環する血液の量を減らします。この利尿剤の副作用ですが、サイアザイド系利尿薬ではカリウムの排泄を促す為、低カリウム血症を起こすことがあり、糖尿病や痛風の病人には使用できません。

 ベータ遮断薬は心臓の働きを高めたり、皿管を収縮させる交感神経の働きを抑えます。
 眠気、インポテンス、うつ病など1生じることかあり、気管支喘息や心不全の人には使用できません。

 カルシウム桔抗薬はカルシウムか細胞内に入り込むのを防ぎ、血管を収縮させないようにします。
 副作用として、頭痛、動悸、頭のほてりなどが現れることかあります。

 ACE阻害剤(アンジオテンシン変換酵素)は、血圧を上げるアンジオテンシンという物質かできないようにします。
 副作用として、咳、発疹、浮腫などか現れることかあります。

血圧降下剤の作用と注意(副作用)


●漢方では高血圧対策をこう考えます

 漢方薬での治療法では、単に血圧を下げることのみを目的とするのではなく、高い血圧を必要としている身体のアンパランスを整えることに重点を置きます。
 そして、病人の体質を考慮して、身体のアンバランスこよって起こる苦情を改善する漢方薬を選薬していきます。
 そこで、高血圧に利用される漢方処方についてお話ししましょう。

高血圧に利用される漢方薬

 どの臓器が原因となって身体のアンバランスを起こしているか、そのアンバランスよってどのような苦情が起きているかを考え、それに相当する薬を与えます、
高血圧に利用される漢方薬

 しかし、このように高血圧の原因も色々あれば、用いられる漢方薬も又色々です。
 沢山ある漢方処方の中から、最も身体に適した処方を選び出すのは大変難しいものです。
 その上、昔からよく使われている漢方処方の多くは体力の充実した、胃腸の強い人向きのようです。
 現代人は昔の人と比べると、比較的体力がなく、胃腸も弱い人が多く、こんな時、上記のような薬方は多くの人に不向きなことが多いものです。
 現代人の高血圧を考えたお薬が、今本当にほしい時です。

●現代人向け高血圧対策ための漢方薬は

 昔の人と比ぺると比較的体力がなく、胃腸も弱い、こんな現代人の高血圧症には、これらの体質を考慮した漢方薬が必要です。
 本態性高血圧をはじめとした高血圧全般に使える高血圧症改善の漢方薬と、血液やホルモンの働きが悪い虚弱体質者向けの高血圧症体質改善の漢方薬について、その構成生薬の働きから御紹介しましよう。

☆高血圧症改善の漢方薬

高血圧症改善の漢方薬


☆虚弱体質者向けの高血圧症体質改善の漢方薬

虚弱体質者向けの高血圧症体質改善の漢方薬


(注意)
薬局製造医薬品として厚生労働省で認められている漢方処方の配合比や、構成生薬を変更することは、無許可医薬品製造に当たり、法律で厳しく罰せられます。上記の内容の漢方処方は、一般用医薬品として厚生労働省の許可を受け製造されている漢方処方です。


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