若年性認知症 国への相談が最多

若年性認知症の相談は過去最多の2240件

 6月7日の日本経済新聞によりますと、65歳未満で発症するアルツハイマー型など若年性認知症の相談に応じる国のコールセンターに寄せられた件数が、2015年は過去最多の2240件にのぼることがわかりました。
 10年に比べると約2倍に増加。就労継続支援の拡充などが課題となっています。若年性認知症とは、六五歳未満で発症する認知症の総称で、厚労省研究班の推計で患者数は4万人とされています。発症年齢の平均は51歳。働き盛りの人を襲い、大事な会議を忘れるなど業務に支障を来して失職につながる場合もあります。

認知症の6~7割を占めるアルツハイマー病克服が課題

 コールセンターへの相談内容は、50代の父親を持つ20代女性からの相談では「住宅ローンが残っている。母と私が働いても返済は厳しい」とか、「自分も80代で50代の娘の世話を出来ない」など。これら相談のうち、認知症と診断されている人は846人、強く疑われる人は93人、本人や家族を含め、計939人の相談内容は「物忘れが激しい」「今後が不安」が多く、「仕事を続けられないか」など就労関係の相談も目立ったようです。

  日本は、超高齢化社会を迎えており、認知症人口の急激な増加という深刻な社会問題をかかえています。認知症の中でも問題となっているのは、その約6~7割を占める若年性認知症のアルハイマー病で、このアルツハイマー病の克服が認知症の克服に大きくつながると考えて良いと思います。


アルツハイマー病のメカニズム

 アルツハイマー病は、認知機能に異常を示す病気で、脳の中に老人斑と神経原線維の変化を示すと漢方薬 N陳皮のアルツハイマー病改善とアミロイド沈着いう2大特徴があります。
 この病気はドイツのアルツハイマー博士によって、1906年に初めて報告されました。
 アルツハイマー病については色々と研究がなされており、1992年に老人斑の主成分であるアミロイドβタンパク質(Aβ)沈着が原因であるという「アミロイド仮説」提唱されました。

 その後、大阪市立大学の研究によって、Aβが脳に沈着する前に、Aβオリゴマー呼ばれる可溶性状態(水に溶けやすい状態)で、すでに認知機能に障害が起こっている「オリゴマー仮説」が発表されました。 脳には記憶・学習に働く場所として、海馬体があります。Aβオリゴマーは、海馬体の神経細胞の結合部分で、化学伝達物質の伝達を抑えて、学習・記憶に障害を起こしていることが解りました。さらに、このAβオリゴマーは、海馬体の神経原線維を変化させたり、細胞死に誘導することも解っています。


現在のアルツハイマー病の薬は?

 アルツハイマー病治療のために、どんな薬が利用されているのでしょうか。 米国食品医薬品局では、4つのアルツハイマー病治療薬を承認しています。
 塩酸ドネペジル(日本名:アリセプト、ドネペジル)、リバスチグミン(日本名:イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ)、ガランタミン(日本名:レミニール)は、軽度から中等度のアルツハイマー病の治療に使用されます(塩酸ドネペジルは、高度のアルツハイマー病にも使用可能)。
 メマンチン(日本名:メマリー)は、中等度から高度のアルツハイマー病の治療に使用されます。

 しかし、これらの医薬品は、脳神経間の神経伝達物質を調節して、思考、記憶および発語能力を維持するだけもので、アルツハイマー病の進行を抑えたり改善するものではありません。

東北大学が認知症治療薬発見

創薬の歴史は天然物から

アルツハイマー病、認知症に効果のある漢方薬N陳皮 過去の薬の開発の歴史は、天然薬物の研究からスタートしています。東北大学大学院薬学研究科准教 山國徹先生は、自然界はまだまだ医薬資源の宝庫と考えて、自然界からアルツハイマー病の治療薬を見つけようと研究を進めてきました。

 まず、ミカンの皮に着目し、沖縄特産のシークワーサーの皮に多く含まれるノビレチンを精製して、認知症や神経変性等に効果があるかどうかを研究しました。急性の認知症モデルの動物実験で、記憶障害が改善し、また原因物質であるアミロイドβの脳内蓄積を抑える効果があることを発見しました。


N陳皮の優れた相乗効果

漢方薬N陳皮の有効成分  山國先生らは、さらに調査を進めた結果、漢方薬の原料に用いられる生薬「陳皮」(チンピ)の極めて一部の品種(N陳皮と呼ばれています)に、高濃度のノビレチンが含まれており、しかもノビレチン以外にもシネンセチン、その他N陳皮に含有している複合成分が相乗して働く結果、認知症を改善する効果が高まっていることを突きとめました。

 アルツハイマー病の特効薬になる可能性を持つN陳皮の臨床試験を、東北大学の倫理委員会に提出する際、ノビレチン単独成分で行ってはどうかとの意見が出されましたが、生薬としての複合成分の相乗効果によるものとの考えから、あくまでN陳皮エキスで臨床試験は行われました。


N陳皮のアルツハイマー病患者に対する認知症治療効果

アルツハイマー病患者へのN陳皮臨床効果 中程度のアルツハイマー病で塩酸ドネペジルを服用している患者さんを対象に、塩酸ドネペジル+N陳皮併用群と塩酸ドネペジル単独服用群に一年間これらの薬を飲んでもらいました。
 一年後に、MMSEとADAS―Jという検査方法で認知機能障害を測定したところ、塩酸ドネペジル単独服用群では悪化していましたが、N陳皮併用群では認知機能障害の悪化が見られない、すなわちN陳皮を服用でアルツハイマー病の進行を抑えることが出来ました。

家族性アルツハイマー病の動物実験

漢方薬N陳皮のアミロイド沈着阻止作用 家族性アルツハイマー病の遺伝子を導入した実験マウスを作り、N陳皮の効果を調べたところ、脳のアミロイド蓄積が抑えられることが判明しました。さらに市大の主張しているオリゴマー仮説に対しても、アミロイド沈着が始まる以前に認知障害がすでに始まり、それに対してもN陳皮が効果を示すことが判明しました。





N陳皮の長期記憶に対する効果

記憶に関わる海馬体 記憶の種類には、電話番号を記憶する程度の超短期記憶、買い物リストを覚えている程度の短期記憶、そして家族の名前など永続的に覚えている長期記憶があります。
 中でも短期記憶から長期記憶に変換する大切な働きは海馬体にあり、ここで記憶の情報が遺伝子に転写されます。

 この長期記憶の働きを確認する方法として、CRE依存的転写活性を測定します。普通の陳皮とN陳皮についてこの活性を調べると、N陳皮に高度に活性がみられました。またノビレチンとの比較でもN陳皮は非常に高い活性を示し、ノビレチンでは効果のない記憶学習障害マウスも、N陳皮では記憶障害の改善が見られました。

  漢方薬は、多くの成分が複合して強い相乗効果と安全性を発揮します。そのことがこのN陳皮の研究でも明らかになりました。N陳皮は希少品種で生産量が僅かです。ただ今三砂堂漢方では、N陳皮の確保に全力を挙げております。


アルツハイマー型認知症治療薬 N陳皮の効果

 三砂堂漢方でも、アルツハイマー型認知症の患者様がN陳皮を三か月間服用した結果、MMSE(ミニメンタル・ステート)検査で30%も改善したという報告を戴いております。

 私自身も英単語の記憶向上のため、N陳皮を毎日服用しておりますが、単語の定着率が向上してきたことが実感できています。若年性認知症はもちろん、受験勉強等で、記憶力向上を望まれる方にお薦めできそうですね。


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