● 鍼治療は痛いのか?

 鍼(はり)は痛いのでは?これは初めて鍼治療を受ける人にとって、一番に思い浮かぶ不安ではないでしょうか。

 私たちの日常生活で、縫い針を誤って刺したらすごく痛いですし、棘が刺さってもとても痛く感じます。
 また、縫い針ほどではないにしろ、注射の時も少なからず痛みや恐怖心を感じる人も少なくないと思います。
 実際、私の治療院にお越し下さる患者さんは鍼治療が初めての方が多いですから、治療前の診察の際、同様の質問を良く受けます。

 鍼が痛くなければ身体に刺激を与えられないのだから、効果もないのではと考える方もいらっしゃるようですが、痛みなど鍼治療の苦痛をできるだけ味あわずに、心地よく最大の鍼治療効果を上げることができたらこれに越したことはありませんね。


● 刺入時の痛みが起こりにくいように工夫

 鍼治療は何千年もの臨床経験の中で、刺入時の痛みが起こりにくいように工夫されてきました。
 特に、日本の鍼に使用される鍼は0.18mm~0.20mmと非常に細いため、痛みを感じにくくなっています。これだけ細い鍼ですと鍼治療時の取り扱いが難しくなりますので、刺入時に鍼管と呼ばれる管を使います。鍼管は鍼刺入時のたわみから生じる痛みを抑えると同時に、鍼管の底辺部が皮膚を引き延ばして切皮痛を和らげます。

 また、現在、日本の鍼治療で使用される毫鍼(ごうしん)の先端は松葉型と呼ばれる形状をしていて、鍼管法に用いるには理想型と言われています。毫鍼(ごうしん)は組織をメスのように切るのではなく、かき分けるようにして侵入して行きますので、生体組織の破壊が少なく、鍼の痛みも少ないと言われています。

 さらに、鍼灸治療家側も色々な手技を使って、できるだけ痛みのない鍼治療に努めます。その結果、鍼治療時には、縫い針を刺したような強い痛みはほとんど感じないのが普通です。
 皆さんも、安心して鍼治療をお受け下さい。
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