●お灸の歴史と材料の艾(もぐさ)

お灸の材料、艾(もぐさ)  お灸(きゅう)の材料の選択は古来より色々と試みられて来たようですが、ヨモギの葉がもぐさに使われるようになったのは、中国の春秋戦国時代(BC8~3世紀)頃だとと言われています。もぐさは、ヨモギの葉の裏に密生している産毛のような毛茸(もうじょう)と呼ばれる部分を精製したものです。ヨモギは、非常に燃えやすい性質があり、燃え草と呼ばれていたことから、それが転じてモグサになったと言われています。名前が示すように、非常に燃えやすいことから、お灸に利用されるようになったのでしょう。


●艾(もぐさ)の効果、ヨモギの有効成分

艾(もぐさ)の効果とヨモギの有効成分  ヨモギは元々、艾葉(がいよう)と呼ばれていて、解熱・利尿・止血・健胃・調経などの作用があり、漢方薬に用いられて来ました。精油と呼ばれる揮発性成分を多く含み、その主成分はチネオールです。もぐさを燃やすと独特の良い香りがするのは、チネオールが燃焼する際に発するものです。艾(もぐさ)は、これらの精油成分が含まれるお陰で燃焼温度が低く、生体に緩和で心地よい温熱感を与えます。




●艾(もぐさ)の製法

 艾(もぐさ)は夏に刈り取られたヨモギを乾燥→細かく裁断→石臼で挽く→ふるいにかける→もぐさの過程を経て製品になります。製造過程でふるいにかける回数が多いほど品質の良い「上質モグサ」になります。上質モグサはふんわりと柔らかく、香りが良く、淡黄白色をしていて、燃焼温度が低く早く燃え尽きるのが特徴で、お灸に用いられます。
 一方、夾雑物を多く含むモグサは粗悪もぐさと言われますが、けっして品質が悪いわけでなく、燃焼温度が高いため、棒灸などとして、隔物灸や温灸療法に用います。


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