● お灸(きゅう)のすえ方、治療方法

灸治療の方法には、お灸(きゅう)のすえ跡を残す有痕灸(ゆうこんきゅう)とすえ跡を残さない無痕灸(むこんきゅう)があります。


● 有痕灸

 有痕灸には、透熱灸、焼灼灸、打膿灸などがあります。
 それぞれのお灸治療方法を、見てみましょう。

a. 透熱灸

透熱灸(とうえつきゅう) 透熱灸は、一般的に広く行われている灸法で、糸状、半米粒大などもぐさを小さくひねって、皮膚上の一定点に適量施灸します。




b. 焦灼灸

 焦灼灸は、施灸部の皮膚や組織を破壊してします灸法です。ウオノメ、イボなどに直接しかも反復して施灸する事で、組織を破壊してかさぶたになって剥がれ落ちるまで繰り返します。

c. 打膿灸

 打膿灸は、大きなもぐさを使用して、皮膚を火傷させます。灸跡に樹脂膏その上で絆創膏を貼るなどして、化膿を1~1ヶ月半ほど持続させ、その間、経穴(つぼ)への灸刺激が持続します。お灸の効果が長続きするのは良いのですが、施灸後の炎症が強く、感染症を起こしたり、皮膚の深部までケロイド状の火傷を残すので、皮膚がんなどへの不安などから、最近ではあまり用いられなくなりました。
 

● 無痕灸

 灸痕を残さないように、強い熱感を与えないお灸の方法です。火傷跡が残らず穏やかに熱刺激を皮膚に伝達させて、効果的な生体反応を期待することができます。

a.隔物灸

隔物灸(かくぶつきゅう) 燃焼するもぐさと皮膚の間に、物を挟んで施灸する方法で、間に挟む物体によって名前が付けられています。ニンニク灸、ショウガ灸、塩灸、ニラ灸、墨灸などがあります。




b. 温灸

身体に温熱効果を与える灸法、温灸療法  もぐさや棒もぐさ、電気式の発熱体を持つ温灸器などを用いて、赤外線や遠赤外線などを皮膚に当てて、身体に温熱効果を与える灸法で、中国では灸よりこちらの温灸療法を用いることが多いようです。日本では、びわ温灸などが有名です。
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