● 鍼灸の効果、なぜ効くか?鍼灸治効メカニズム

 鍼灸はなぜ効果があるのでしょうか。これまでの研究で明らかになった鍼灸理論をご紹介します。

脳・脳幹・脊髄など中枢神経系を介しての鍼の鎮痛効果

中枢神経系を介しての鍼の鎮痛効果 鍼灸の刺激は皮膚や筋肉など体表に分布している感覚神経を刺激し、脳・脳幹・脊髄など中枢神経系をを介して効果を表すと考えられています。

 鍼の理論を例に挙げますと、鍼は体表の細い感覚神経を刺激し、中枢神経内に天然のモルヒネのような物質「内因性オピオイド」を放出させて、痛みを抑える機構、すなわち「内在性鎮痛機構」を賦活し、脊髄レベルで痛みを伝える神経の興奮をブロックします。
 また、同時に鍼刺激は太い感覚神経をも刺激して、脊髄で反射性にブロックする機構を作動させます。これは、身体の一部をどこかにぶつけた場合に、その部分を手でさすると痛みが和らぐのと同じ理論です。

 何れにしても、鍼の鎮痛作用は、中枢からの抑制系と脊髄の抑制系の二重の機構で痛みをブロックします。これが鍼灸の鎮痛理論で、大変良く効きます。

自律神経を調整して、血流を改善する効果

自律神経を調整して、血流を改善する効果 また、通常激しい痛みがある場合は、自律神経のうちの交感神経が過度に緊張して、痛みのある部分の末梢血管を強く収縮します。それと同時に、運動神経系も興奮するので筋肉を収縮させ、さらに血管が収縮して、血液の流れを阻害してしまいます。こうなると、発痛物質などの代謝産物が一層停滞するので、さらに痛みを増強する結果になります。これがいわゆる「痛みの悪循環」と呼ばれる現象です。

 鍼はこの悪循環を断ち切り、内在性の鎮痛系を賦活させると共に、筋肉の緊張を緩め、血行を増加させることができます。これも鍼灸の鎮痛理論の一つです。
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