● 世界保健機関、健康保険での鍼灸治療の適応症は?

● 鍼灸治療を健康保険で取り扱うことができる適応症

 日本では、鍼灸治療というと、肩こり治療の代名詞と呼ばれるくらい、運動器系疾患、つまり整形外科系疾患の治療というイメージが強くあります。

 実際に鍼灸治療は、肩・頸・腰・膝などの運動器系疾患に疾患に伴う「痛み」対する緩和目的での治療が大半です。鍼は、中枢神経内に天然のモルヒネのような物質を放出させて、脊髄レベルで痛みを伝える神経の興奮をブロックしたり、脊髄で反射性にブロックする機構を作動させて、痛みを止める効果があるので当然かも知れません。従って国内では、鍼灸施術の適応病名として下記の6つの認められており、療養費扱いでの鍼灸施術を健康保険で取り扱うことができます。

神経痛

リウマチ

頸腕症候群

五十肩

腰椎症

頸椎捻挫後遺症


● 世界保健機関(WHO)で認められる鍼灸適応症

 しかし、鍼灸はこれらの運動器系疾患に有効なだけでなく、本来、急性疾患から慢性疾患に至るまで、様々な疾患に広く治療効果を現します。鍼灸治療の基礎となっている中国医学は、本来王様のための医学、すなわち宮廷医学として発展を遂げた経緯があるためです。
 そのため宮廷医学は、外科学よりもむしろ内科学が中心で、王様が内科的疾患つまり慢性病を治療するため内科学を中心に発展して来ました。
 また、王様が長生きをするための不老長寿を研究した予防医学でもあり、そして子孫を残すための不妊治療つまり産科医学でもあります。
 これらは、現代人が抱えている身体の悩みの解決の一助となりえるものであり、今後、されに鍼灸医学の有効性が検証されていくことになるでしょう。

 なお、世界保健機関(WHO)で認められる鍼灸適応症は、以下の通りで、広範な疾患に鍼灸の有効性が認められています。

【神経系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】 関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

【循環器系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

【呼吸器系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

気管支炎・喘息・風邪および予防

【消化器系疾患 鍼灸適応症(WHO)

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

【代謝内分秘系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

【生殖、泌尿器系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

【婦人科系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

【耳鼻咽喉科系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

【眼科系疾患 鍼灸適応症(WHO)】

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

【小児科疾患 鍼灸適応症(WHO)】

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

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