旬の野菜うど
卯月(うづき)
四月は卯月(うづき)と呼ばれます。卯の花が咲く月、卯の花月(うのはなづき)」を略したものです。十二支の4番目が卯(うさぎ)なので、「卯月」いわれるようになったという説もあります。
おからを炊いた「卯の花」という料理の名前も、この花からきています。
春の野菜うど
この名は独活と書いてドッカツと呼びます。独活は異物同名品が多く、中国産のものはせり科の香独活が用いられ、日本産の和独活は食用のうどの根茎が用いられます。
春の時期に採れる野菜は多く、たけのこ、キャベツ、さやえんどうなど色々ありますが、独活(うど)
もその一つ。最近はうどを料理される方も少なくなったようですが、実は漢方薬の材料にも使われ、生薬
独活寄生湯(ドッカツキセイトウ)
独活を用いた代表的な漢方薬には、独活寄生湯(ドッカツキセイトウ)があります。独活には風を除き(自律神経の乱れを整える)寒湿に勝つ(温めてむくみを取る)働きがあります。この独活に加えて、痛みを止める生薬、筋骨を強くする生薬群、気血を補う生薬群を加えることで独活寄生湯が出来上がります。一言で言いますと腎虚つまり老化による痛みを改善する漢方薬です。老化による腰痛、膝痛、産後の腰痛、骨粗鬆症、骨折や筋力低下の予防にも使える漢方薬です。
本内容は、大阪府堺市 三砂堂漢方 三砂雅則が解説いしました。