がん養生法として大切な呼吸法

東洋医学でも重要視されてきた呼吸法は、呼吸法は精神の安定、自律神経を調整することができ、リンパ球などの免疫系の活動も活発になりますので、がん養生法としてもとても大切です。

東洋医学では呼吸法を重要視している

東洋医学では、よい気を取り入れて悪い気を出す有効な方法として、呼吸法を大切に考えています。
呼吸は、体内で気や血を生成するのに不可欠で、古来より、多くの宗教や武道で深い腹式呼吸法が重視されて来たいることからもわかると思います。
呼吸法のやり方

呼吸法は精神の安定、自律神経を調整する

呼吸は、普通寝ている間も、自律神経の支配によって無意識に行っていますが、一方で、意識的にコントロールすることも出来ます。こういう動作は、無意識の領域の自覚や調整、あるいは自律神経のコントロールに役立ちますので、呼吸を意識することにより、心とからだの調整ができるのです。働きすぎや精神的な緊張、ストレス、悩みなどが交感神経の緊張を持続させ、それが病気の原因となっていることが多いです。
そこで深い呼吸をして、副交感神経の働きを活発にすることで心が安らぎ、リンパ球などの免疫系の活動が活発になり、病気の治療や予防につながることがわかっています。

呼吸法のやり方

呼吸法は、座禅、ヨガ、丹田呼吸法、静座法、息心調和法などさまざまありますが、写真に示すように、仰臥位(仰向け)になって膝を立て、お腹に手を当ててゆっくりした腹式呼吸法を行えばよいと思います。
まとまった時間がとれなくても、仕事中や寝る前でも、意識してゆっくり呼吸するといいと思います。
姿勢が悪かったり、忙しくて精神的に余裕がなかったりすると、どうしても呼吸が浅くなります。
意識して腹式呼吸をするだけで精神的に落ち着くし、姿勢もよくなります。
こつは、できるだけ長くゆっくり息を「吐く」ことで、息を吐くときに副交感神経が働いています。長く静かに吐くだけで、実際に気持ちが随分落ち着きますよ。